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おっちゃんの「課外学習」

2008年9月24日

白線の論理と倫理 vol.3 「健康」が、そんなにエライのか?

筆者:おっちゃんおっちゃんは、団塊世代。ど真ん中です。戦後の貧しさや匂いは残っていましたが、焼け跡、闇市は知らない。開高健さんや久世光彦さんの少年時代に比べたら、世の中はかなり落ち着いてきていました。けれど、一回り年少の私が物心着いた頃、昭和30年代にも、同じような空気は残っていた。


当時、タバコは、大人になれば日の当たる嗜みだった。しかし、少年にとっては、少し道を外れた心地になれる。酒を勧める親はいても、タバコを奨励する親はいなかった。だから、少年は、日陰の存在に手を出したくなる。大人の気分を味わいたくなる。

と、長い話になりましたが、こどもから「おとな」になるために、こどもが「社会」を受け入れるために、あるいは、こどもが「普通」や「日常」を受け入れるために、「たばこを喫って不良気分」が要ったような気がします。まあ、人生の「引き込み線」って、言いますのやろか。むざむざと、つまらん「おとな」になれるかい、という意地です。いや、立派な「大人」になる自信のなさ、弱気です。

そりゃ、素直な「ええ子」は、当時、「万年筆」を欲しがった。「万年筆」持って、友達に見せびらかして、「おとな」気分を味わった。次は、ホンマの大人になるねん、と粋がりました。けれど、表があれば、裏もある。表通りがあれば、裏通り、抜け道もある。石垣があれば、水抜きもある。全部蓋して、行きどまりにしたら、アカンと、おっちゃんは思いますねん。

おっちゃんが、喫い始めたのは、遅い。社会人になってから。ただ、高校1年生の時に、姉の家にあった義兄のたばこに手を出したことがある。友達がうまそうに喫い、おっちゃんも負けずに火を付けた。一口でクラっときた。ふた口目で、気分が悪くなった。その日の晩飯も食欲が起きなかった。友達は、「無理しなや、無理することないて」と、ずいぶんやさしく、冷ややかだった。喧嘩で負けた時より、恥ずかしかった。おっちゃんの本格的な挫折やった。
そんな挫折したおっちゃんは、思う。タバコは文化や。けれど、負のイメージがあった。裏文化やった。そこが、少年には魅力やった。だから、豊かな時代になって、健康増進を御旗に立てた「禁煙運動」が巻き起こるのは、歴史の必然かも知れまへんけどな。

しかし、「健康」は、「文化」より、そんなに大切なのやろか。

(つづく)

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