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おっちゃんの「感想・鑑賞録」

2010年11月15日

「わたしのすがた」 飴屋法水 (一回目)

筆者:いぬ建物が問いかける。

飴屋法水の作品「わたしのすがた」は、
「フェスティバル/トーキョー」という演劇フェスティバルの一演目でありながら、
劇場で行われるのではなく、俳優も出てこない作品です。

観客は、「にしすがも創造舎」を起点に、
西巣鴨の街中の4つの建物(廃屋)を巡る旅に出ることになります。
まだ会期中なので、詳しいことを書くのは避けたいと思いますが、
機会があればぜひ「体験」してみて欲しい作品ですのでご紹介します。
基本的には「人間の記憶と建物の記憶をめぐる」といったテーマになると思いますが、
以下に私の感じたことを断片的に記しておきます。

4つの建物が持つ「記憶」をたどりながら、観客が常に突きつけられるのは、
「で、おまえはどうなんだ」ということだ。
つまり建物は、そこに記された記憶は、鏡のように「わたしのすがた」を映しだす。
やってしまったことは、取り返しがつかない。壁の落書きは消えない。
大きいものも、小さいものも。いいことも、悪いことも。
それを「原罪」と呼ぶのだろうか。
そもそも、僕らが生まれて死ぬこと自体が取り返しのつかない現象だ。
生命現象は、不可逆な過程そのものだ。

私は、もう一度観たいと思います。
この続きは、もう一度観てから書きます。
いや、もしかしたら、全く違うことを書き始めるのかもしれませんが。

「わたしのすがた」は、11月28日まで、西巣鴨で上演中です。

 

紹介演劇データ

  • タイトル:「わたしのすがた」
  • 構成・演出:飴屋法水
  • 会場:にしすがも創造舎(受付)、
    巣鴨・西巣鴨周辺の4会場