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おっちゃんの「感想・鑑賞録」

2009年11月26日

「デッド・キャット・バウンス」 クリス・コンデック

筆者:いぬ7円分の"interest"。

"Today, we're not going to play 'for' your money,
but 'with' your money!"
「僕らは、お金をもらって芝居(play)するつもりはありません。
あなたがたのお金で遊ぶ(play)つもりなのです!」
のっけからこう宣言して「デッド・キャット・バウンス」は始まる。

本日の入場者数、206人。そのうち有料入場者数、173人。
集まったチケット代、およそ65万円。これが元手になる。
投資の場は、ロンドン証券取引所。
リアルタイムの株式市場で、本当に株を売り買いするのだ。
目標利益は、1%。
1時間半のマネーゲームが、始まる。

目につく動きを見せている株をピックアップ、次々に買いを入れる。
あっという間に、持ち金の半分ほどを突っ込む。
さすがインターネット時代、簡単に買える。
「あとは僕らにできることは、市場がどう動くかを見守ることだけです」なんて言われる。
そこからはドキドキだ。数十秒ごとに株価は更新される。
ある株は、頻繁に上がったり下がったりする。
ある株は、全然動かない。
たった1ペンスのアップダウンが、これほどの緊張を生むとは。
株になんて、全く興味なかったのに。

終了5分前になると、動きがあわただしくなる。
1分30秒前に、すべての手持ちの株を売る。そしてタイムアップ。
結局この日の利益は0.2%。
目標の1%には届かなかったけど、少し儲けることができた。
客席からは大きな拍手。

でも「ああ、おもしろかった。儲かった!」ではすまない。
僕らは知ってしまった。このゲームからは、誰も降りられないことを。
値動きを待つ間に流される、経済学者へのインタビュー映像が伝えるのは、
僕らの社会保障費が金融市場に流れ、運用されているという事実。

そう、ホントは誰も金融と無関係ではいられない。
この社会で生きていく以上、マネーゲームからは降りられないんだ、ずっと。

終演後、配られたのは、7円の「利子(interest)」。
このお金で実感する。僕は、僕の暮らしは、
グローバルな金融市場とつながってる、ってことを。
だからこれからは、せめて7円分の「関心(interest)」を持つようにしよう。

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11月27日(金)まで上演中。

 

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