• HOME
  • >  おっちゃんの「感想・鑑賞録」
文字サイズ
大
中
小

おっちゃんの「感想・鑑賞録」

2009年4月28日

『空気の読み方 - できるヤツと言わせる「取材力」講座』神足 裕司

筆者:おっちゃん取材のプロの「尾っぽ」の振り方

コラムニスト・神足さん、
30年に及ぶ取材経験から生まれた『空気の読み方』

取材にあたって、対象者に電話でアプローチする前に、手紙を勧める。
― メールもいいが、メールは数ある他のメールにまぎれて
  見過ごされやすいという欠点がある。
  「急がば回れ」ではないが、
  忙しい相手ほど携帯やパソコンのメールをじっくり読む習慣がない。―
ご指摘の通り。
メールを出すこととメールを開いてもらうことは、イコールではない。
開いたことと読むことも、同じではない。
読んだことと理解には、大きなギャップがある。
さらに、メールは、感情の表出を抑える。
感情を受け止めなければ、コミュニケーションとは言えない、と
つねづね、自戒しているのですが。

― 人の話を聞くときに最も必要な技術とは、
  黙って聞くことだ。(中略)
  相手が黙ってしまったときも、
  じっと次の言葉を待つだけの根気と忍耐力が求められる。―
これが、いちばん苦手。
ついつい、長き沈黙に耐えられず、口をはさむ。
そのために、相手の思考を途切らせてしまう。
意味もなく、急がせてしまう。

― セールスでは相手とやりとりをする「対話力」が求められる。
  そこで有効な方法は「うなずき」である。
  うなずきながら話を聞くと、話し手はより多くのことを話す。
  うなずきと同時に「相づち」も効果的だ。―

ベンチャー企業で広報を担当していたとき、
この「うなずき」と「相づち」の効果を目の当たりにした。
大新聞社の記者の方は、うなずくけれど、顎だけで軽くうなずく人が多い。
逆に、雑誌の取材で来られたフリーの方は、大きく身体を傾けてうなずく人が多い。
「相づち」も「なるほど、なるほど」
「そこですね。」と、話の間にはさんで、心地よいリズムを生む。

僻み根性の強いおっちゃんは、
「大新聞の記者にとっては、
ベンチャー企業の社長は、話して当たり前。」と見た。
逆に、
「フリーライターの人は、情報をとることから苦労している。
もっと、取材のアポを取る時から工夫が始まっている。」ことを実感した。

取材も、結局、心を開かせること。
それは、相手を認めること。
せめて、犬が尾っぽを振るより、
多くのパターンを身につけるように、心がけよう。