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おっちゃんの「感想・鑑賞録」

2008年11月05日

『60VISION』ナガオカケンメイ

筆者:おっちゃん組織の大きさは、志で決まる。

買い替えを促進するために、
ちょっとだけ変化をつけて、販売を拡大する。
結局、「捨てる市場」を増やすことになる。

それは、おかしい。
ナガオカケンメイさんは、
暮らしを「ロングセラー」商品をベースに組み立てるべきだと、考える。
さらに、偉いのは、行動する。
リスクを持って、経営者として。

― 価格競争を前提に、いつしかものづくりの企業はどこも自分たちが
  「つくりたいものをつくる」から「売れるものをつくる」スタイル
  へと変わってしまいました。
  これではものに気持ちを込めることはできないし、
  つくり手たちがものをつくる喜びを実感できないまま、
  機械的につくってしまうのも無理はありません。―

気持ちを込めた商品、すなわち、「ロングセラー」のタネは、
企業が送り出した60年代の商品にあった。
さまざまな企業にあたり、
60年代の復刻版をつくり、
さらに、コンセプトを継承する新しい商品づくりへと発展させる。
現在、12の企業と組み、
全国に約250店舗、60VISIONの販売店にひろがった。
大手よりも、小さくてもオーナーの意識が高い店が多い。
「売り手にデザインに対する意思がある店」を求めていくと、
必然的に「オーナーの顔が見える規模のお店」になったという。

60VISIONは、
ロングセラーの商品を育て、
それに、よって販売店も育て、
企業内のデザイナーやスタッフを育て、
企業独自の文化となる「ブランディング」を達成する。
最終的に、新しいデザイナー像の創造を目指す。

― 今の日本社会は、
  「ブランド」は「育てる」ものではなく「買う」ものになっています。
  アメリカ式ともいえる「メガブランド」的な意識。
  簡単にいえば、実態などなくても
  ブランドは規模や広告イメージでつくり出せるという考え方です。
  そうした規模に意識が向いてしまった企業にとって、
  この60VISIONのような時間と手間をかけた
  ブランディングなど、ただただ面倒なだけです。 ―

「ブランド」も「技術」も、
それを「担う人」も、「買う」ものになっている。
しかし、これからは、
高くついても、時間がかかっても、
自分で「育てなければならない」ものがあるはずだ。

それを見極めるのが、経営ではないか、と
ナガオカケンメイさんは訴えかけているように思う。

 

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日がな一日、本に囲まれて生活をするおっちゃん。おっちゃんが読んだ本や、見た映画など、ジャンルを問わず紹介します。
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