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おっちゃんの「日々こもごも」

2012年4月08日

いのちある限り、生きる。

先週の5日木曜日、
『コトノネ』の取材を兼ねて、
岐阜にある重度の障害者を介護している施設に行ってきました。

嚥下する力がない人には、
職員の人が、液体状の食べ物をストローで少しずつ口に運ぶ。
口から取り入れられない人には、胃に直接栄養を注ぐ。
首から下の運動機能がなくなっている人もいる。
この施設には、看護師の資格を持った職員の人がいる。

正直、ショックでした。
今まで取材で出会った人は、働く障害者でした。
自分の面倒は自分で見ることのできる人がほとんどでした。
しかし、今回出会ったのは、
生きることそれ自身でも、ヒトの手を借りなければいけない人でした。

そんな人も参加して、合唱の練習をしていました。
4月22日、近所の小学校であるお祭りで披露するそうです。
広い作業所内に美しい声が響きました。
感激しました。

週に2回は、
近所の美濃和紙の残り紙を貰ってきて、
それを、もう一度溶かして、
重度障害者も交じって、和紙漉きをするそうです。
それを売ったお金が、わずかながら彼らの給金になります。

カメラマンも同行したのですが、
結局、一枚も写真を撮れずに帰ってきました。
昼ごはんものどを通らず、
酒好きのカメラマンなのに、
夕食の時にも、ビールを注文しませんでした。

こんなヤワな二人で、これから取材ができるのか、と
うなだれて、東京に帰ってきました。