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おっちゃんの「日々こもごも」

2012年3月11日

作家・井上ひさしさんの遺志。

父・井上ひさしさんの後を継いで、
『こまつ座』代表になられた井上麻矢さんとお会いしました。

用件は、『コトノネ』の次号2号から、
井上麻矢さんに連載をお願いする件です。
すでに了解をいただいていたので、
打ち合わせというより、ご挨拶が主な目的ですが。

依頼書を郵便でお送りしましたら、
届いたその日に、秘書の方からご快諾のご返事をいただきました。
その翌日には、
定期購読をします、というご連絡。
一週間ほど置いて、
今度は、こまつ座公演のパンフレット『the座』に
『コトノネ』の広告をしませんか、というお誘い。
さらに、『コトノネ』にも、こまつ座の広告を載せましょうというお申し出。

なぜ、そんなに応援していただけるのか、不思議に思って、
尋ねようとするまえに、
麻矢さんはその気持ちを察してように話してくださいました。
生前に井上ひさしさんは、
「こまつ座も、もう少し、経営に余裕ができたら、
障害者の方を雇用したいね」と、何度もおっしゃっていたということ。

「『コトノネ』は、ほんとうによくできた雑誌です。
ぜひ、継続して出してください」
「ありがとうございます」
「できたら、公演の時に、『コトノネ』を販売できるように計らうようにします」
「ありがとうございます」
「微力ですが、お役に立つことがあったら、言ってくださいね」
「ありがとうございます」

もう、お礼の言葉がなくなって、
ほんとうに、芸もなく、ただ「ありがとうございます」の連発。
感激の涙をこらえるのが、やっとでした。
63年の長い人生で、
これほど、「ありがとうございます」を言ったのは、初めてです。