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おっちゃんの「日々こもごも」

2011年2月18日

自分のことを、自分は知らない。

筆者:おっちゃん 週に一度、週末は本屋さんに出かける。
最近買った本を並べると、
『空白の五マイル』(著:角幡唯介)
『ふたりの老女』(著:ヴェルマ・ウオーリス)
『世界を、こんなふうに見てごらん』(著:日高敏隆)
『さえずり言語起源説』(著:岡ノ谷一夫)
『蟻の生活』(著:モーリス・メーテルリンク)
『哲学者とオオカミ』(著:マイク・ローランズ)
『原っぱが消えた』(著:堀切直人)
『彼女が演じた役―原節子の戦後主演作を見て考える』(著:片岡義男)

すべて、本屋で買った本ばかり。
ネットで見つけた本はない。
『空白の五マイル』は、知人が注目の作家だと言って、勧めてくれた。
『ふたりの老女』は、わたしがアラスカに興味を持っていると言ったら、教えてくれた。
『世界を、こんなふうに見てごらん』は、大好きな日高さんの本だから、買った。
『さえずり言語起源説』『蟻の生活』『哲学者とオオカミ』は、
本屋で生物関係の棚をのぞいているときに見つけた。
『彼女が演じた役―原節子の戦後主演作を見て考える』
『原っぱが消えた』は、目当ての本を買った後、店内をぶらついていて、見つけた。

『原っぱが消えた』は関心を持っていてテーマだから、
それに引っかかって目に留まったのだが、
『彼女が演じた役』は、まったく無印に近い。
なんとなく目にとまり、興味が生まれた。
片岡義男さんは、懐かしい。
『スローなブギにしてくれ』『ハロー・グッドバイ』なんて、
わたしの若いころ、若者を描く人気作家だったはずなのに、
原節子をテーマにするのか、と意外さに興味がつのった。

『空白の五マイル』『ふたりの老女』『世界を、こんなふうに見てごらん』の三冊は、
アマゾンでも見つけられるし、見つけたら、買っただろう。
『さえずり言語起源説』『蟻の生活』『哲学者とオオカミ』は、
生物関係という大雑把なくくりでないと、まとまって置いていない。
アマゾンでは見つけにくい。

『原っぱが消えた』『彼女が演じた役』は、自分が意図していないときに現れ、
自分の中の関心を引きだされた。
本屋は、忘れていた自分であったり、気付かなかった自分を教えてくれる。

自分が知っている自分では、「狭い自分」だ。
本屋の店内を歩くと、その外の自分に出会える。
知っている自分へ案内するアマゾンだけでは、自分が狭くなるばかりだ。