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おっちゃんの「日々こもごも」

2010年12月21日

人生は川なのか。

筆者:おっちゃん 美空ひばりは、大好きだけれど、
どうも、人生を歌う曲が好きになれない。

美空ひばりのシングル・ヒット曲は、
いちばんが「柔」で、シングル190万枚、
2番目が、「川の流れのように」で、160万枚、
3番目、「悲しい酒」145万枚、
4番目、「真赤な太陽」140万枚、
そして、5番目が「りんご追分」130万枚、
このあとは、
「みだれ髪」、「港町十三番地」、「波止場だよ、お父つぁん」と続く。

わたしの好きな美空ひばりは、5番目以降だ。
「柔」も「川の流れのように」も、生き方を諭したり、
励ましたり、という匂いがして、胸にもたれる。
「真赤な太陽」は、踊りながら歌う姿を見るのが、恥ずかしい。
とくに、違和感があるのは、「川の流れのように」だ。

川を人生にたとえる。
森でも川でも、犬でもなんでも、擬人化する。
人生との共通点を探して、人生に置き換え、
それから、「川」に学ぶべきところを見ようとする。
それはそれで、分からなくはない。

でも、それは、川を矮小化しているのではないか。
        ああ 川の流れのように おだやかに
    この身を まかせていたい
    ああ 川の流れのように 移りゆく
    季節 雪どけを待ちながら

川は、人生ではない。
川は、生命そのものである。
ダイナミックなものである。

川を感傷の、慰めの道具にするな、と、
この曲を聴くたびに、わたしは思ってしまう。