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おっちゃんの「日々こもごも」

2010年2月16日

赦してくれても、ええやないか。

筆者:おっちゃん ひとりで昼飯をとろうとして、
新宿のデパートのエレベーターに乗った。
止まったエレベーターは、すでに混んでいた。
でも、少しスペースはある。

後ろ向きに乗り込んだら、人が後から続いてきた。
ちょっと押し込まれた。
おっちゃんの背中から、急にあかちゃんの泣き声がした。
体が当たったのかも?

振り向いら、おっちゃんよりも年配の女性が赤ちゃんを抱いていた。
「イタかった?」と宥めていた。
おっちゃんは、あかちゃんに謝った。
「ごめんね、ごめんよ」
精いっぱいの笑顔をつくった。

女性は、赤ちゃんに向いたままで、
「そう痛かった?」と言っている。
おっちゃんは、ほかに言葉がないので、
「ごめんね、ごめんね」と繰り返した。
でも、女性は、こちらを見てくれない。
おっちゃんは、もう一度、繰り返した。

でも、女性は
「いいんですよ」とも言ってくれない。
無視したままだ。
ボクは、情けなく、腹が立ってきた。
詫びるをやめて、正面を向き直した。

おっちゃんは、最近、エレベーターに乗ると
ボタンのそばに立たなくなった。
立っても、「開」「閉」のボタンを押さず、
先に降りるようになった。

誰も、「礼」を言ってくれないからだ。
会釈、一つで、いいのに。
年齢、性別に関係ない。
まるで、おっちゃんがエレベーターの係員のように無視して下りる。

でも、冷静に考えると、おっちゃんの態度はおかしい。
自分がこうなってはいけないという人になっている。
「朱に交われば、赤くなる」というのは、
自分が気付かなくて、なるのだ。
気づいているのに、赤く染まる方が罪が重い。

批判するなら、どこまでも、ボタンを押し続けな、
あきまへんな。