『おとうと』と『インビクタス』
祝日の11日。
久しぶりに、映画を2本続けて見てきた。
どうしても見たかった『おとうと』と『インビクタス』。
12時25分から、17時45分まで、
ぶっ通しで、気持ちよく泣かせていただきました。
『おとうと』は、その撮影現場をレポートした本『山田洋次』を読んでいたから、
殆どストーリーはわかっている。
吉永小百合演じる姉の娘の結婚式での鶴瓶の醜態も、予想通り。
この鶴瓶演じるうらぶれた大衆演劇の役者の末路は、
大阪・釜が崎と思しきところにあるホスピスで死期を迎える。
姉は、ホスピスに駆けつける。
ホスピスに担ぎ込まれる前に、弟が住んでいたアパートを訪ねる。
その空家には、放し飼いにされた小鳥が部屋中を飛んでいた。
壁には、弟が主演した舞台の古ぼけたポスターが貼られていた。
同じポスターが、ホスピスのベッドの脇の壁にも止められていた。
姉にどんな迷惑をかけているか、
自分が何をやっているか、
すべて十分わかっている。
けれど、それしかできない自分であることも、十二分にわかっている。
だから、そこからは誰かが救って上げなくては、仕方がないよ、
それは、決して救った人の損にはならないよ、と
山田監督が、「破滅した寅さん」で、語りかけてきた。
『インビクタス』は、もっと気持ちよく泣けた。
1995年ラグビーWカップが、南アフリカで開催される。
代表チームは、白人の象徴。
黒人は、代表チームの塗り替えをはかろうとする。
しかし、マンデラは「ひとつのチーム、ひとつの国家」のもと、
アパルトヘイト時代の体制のまま戦おうと指示する。
そして、南アフリカは、オールブラックスに勝ち、優勝する。
決勝戦を控えて、
代表チームは、マンデラが27年間、閉じ込められていた監獄を訪ねる。
その部屋で、代表チームのキャプテンは、両手を広げる。
鉄ごおしの窓から入口の鉄ごおしまで、両手で届く。
この牢獄に27年押し込めながら、
仕返しではなく、「赦し」から、国家を再生する。
マンデラの決意が、胸を打つ。
ここから泣きだして、
もう止まらなくなりました。
ホンマ、笑いまくりより、スカッとしました。



