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おっちゃんの「日々こもごも」

2009年11月27日

男性が電車の中を走りだした。

筆者:おっちゃん 朝、下北沢駅を電車が動き出した時、
電車の中で、突然、男性が駆けだした。
ドアひとつ分走って、すぐ立ち止まった。
しばらく、遠ざかる下北沢駅を見つめていた。
たぶん、逆方向の電車に乗ってしまったのだろう。
落胆が徐々に薄れてきた。

その表情を眺めながら、
昨日のセミナーを思い出した。
テーマは、「取り残されたこども達」
2007年3月まで
横浜市の副市長をされていた前田正子さんがコーディネーターになって、
横浜市の福祉の現状を訴えるシリーズ企画。

家族からも社会からも見放され、
金銭的にも心身も追い詰められた親。
その憤りをぶつけられ、虐待、育児放棄に巻き込まれるこども達。
その救出に追われる行政。横浜市の実情が語られる。

最大の予防法は、
親に仕事を与え、貧困から脱却と働く喜びを与えるしかない。
しかし、そこまではまったく行政の手が回らない。

追い詰められた親は、
逆方向の電車に乗ってしまった人の気分だろう。
どこかで、途中下車できるのか。
終着駅は、どこかもわからない。
それがあるのかもわからない。
ただ、行くべき方向から、遠ざかるだけ。
この無力感、絶望感...。
慣れるしかないではないか、自己責任だから、と
ウオークマンから漏れるような世間の声を聞きながら。

受講者が質問した。
「僕らに何ができますか。」
社会に適合したこども達を育てるために、献身的に取り組む
養護施設の施設長が答えた。
「行政の金だけでは、養護施設で暮らすこどもたちに、
七五三もやってやれない。高校にも行かせられない。
ぜひ、献金を!」

お金で済ますことは、恥ずかしいことではない。
せめて、できることは、せめて、しよう!

その施設とは、横浜にある児童養護施設「杜の郷」です。
http://blog.goo.ne.jp/morinosato_info/