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おっちゃんの「日々こもごも」

2009年8月28日

「村上春樹」が消えた。

筆者:おっちゃん アマゾンで、「こんな商品を買った人はこんな商品も買っている」コーナーがある。
でも、発売したとき、おっちゃんの絵本『ボクは、なんにもならない』には、何もなかった。
何カ月もたって、いきなりアート関係の洋書が並んだ。
こんな難しそうな本といっしょに買ってもらうのかいな?と驚いた。

なかなか絵本が並んでくれない。
「よるくま」とか、
「100かいだてのいえ」とか、
「こうちゃん」とか、来てくれへんかな、と
虫のいいことを夢想した。
でも、もともと絵本に分類されていないようだ。

絵本として認められていない。
つらい。
孤独な本だ。

しばらく、このコーナーが消えて、また、突然、
村上春樹の本が並んだ。
やった、こんな人気作家の本の関連買いが誘えたら、
アクセスが増え、売り上げにつながるのではないか。
しかし、ぬか喜びだった。
じりじりと売上順位を下げたまま、「村上春樹」が消えた。
1週間ほどのいのちだった。
あんな高名な村上春樹さんの本を一冊も読んでない、
バチが当たったと思った。

2週間ほど消えたままで、また、知らない間に、
「花火セット」になっていた。
なんでやねん、なんで花火セットや水遊びセットや。
ただの夏休み狙いか。
アマゾンさんも、苦労してはるなあ。
申し訳なくなった。
むかし、パチンコ台をドンドン叩くと、おっさんが出てきたけど、
なんか、パソコンの後ろに、
売れない本を片手に途方に暮れているおっさんを想像した。

そこで、アマゾンさんに、売り込みたい企画があるんですが、
「著者が、いっしょに買ってほしいと思う本」のコーナーは、
どうでっしゃろ。

勝手にその企画を進めると、
わたしなら、絵本『ボクは、なんにもならない』は、
まずは、この7冊を並べてほしい。
福岡伸一さんの『生物と無生物の間』
石毛直道さんの『食卓の文明論』
神門善久さんの『日本の食と農』
山岸俊男さんの『日本の「安心」は、なぜ、消えたのか』
辰巳芳子さんの『食の位置づけ』
丸田一さんの『「場所」論』
鷲田清一さんの『悲鳴を上げる身体』

なんや、早い話が、
高名な方の威光にあやかろうという魂胆が、透けて見えてきた。

われながら、ああ、浅ましい、あさましい。