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おっちゃんの「日々こもごも」

2009年8月26日

声に出せば、体験になる。

筆者:おっちゃん ホンマでっせ、チャウ、チャイマンガナ、とひとりで大しゃぎし、
グウアハッ、グウアハァと、ひとりいい気で大笑いして、
たいがいは、飲み会を終えた後は、
何をしゃべっていたのか、ほとんど忘れてしまう。

途中、ええこと言いはる、
頭にメモ、メモと思うけれど、
残念ながら、なんか、感激した記憶はうっすらあるが、
雲の流れを追うように、カタチにならない。

でも、この前の飲み会で聞いた話は、よく覚えている。
こどもさんに、絵本を読み聞かせる話。
寝る前に、枕元に絵本をどっさり置かれて、読んでとせがまれる。

「『よるくま』なんか、もう、50回以上読みました。」という顔のうれしそうなこと。
「それだけも読むとね、すごいですよ。発見がある。」と、
デレデレの表情が、すこし締まった。
「頭のなかに、世界が出来上がる。
すると、ページの隅の明かりまで、はっきり見えだす。
絵にほんとうに明かりがともる。」
平面の世界が、自分のなかで「リアル」になる。
「読書が、体験になるんですね。」
なるほど。
確か、「読書百遍、意自ずから通ず」って先生がよく言っていた。

こどもは、お父さんの声の響きに、
日々の心模様を読み取るかも知れない。
ひょっとして、読み取るために、
こどもは、絵本を読んでと、せがんでいるのかもしれない。

そんな役割を担える絵本って、幸せやなあ。
「できたら、ボクの絵本『ボクは、なんにもならない』も、
読んでえな。」と言おうとしたが、
こんなええ話に冗談風に聞こえるような怖さを感じて、
喉もとでひっこめました。