黒潮が育てたクロマグロ。
23日(月)、鹿児島駅前のホテルから、車で1時間30分、
南さつま市にある「まぐろ養殖場」に行ってきた。
高速道路を抜けても気付かないほど、一般道路も整備されている。
なだらかな稜線の山並みを見ながら、車は快適に走る。
一般道路でも、クラクション一つ聞かない。
いつしか道が曲がりくねるようになり、
山が急に途切れ、
島影が目に飛び込んで、海がひろがった。
最初の港を過ぎて、大きく視界が開けると、
目的地、野間池港についた。
港なのに、波が静かで、
山の上から見下ろすと、「池」のように見えるところから、
この名がついた。
小舟で生け簀へ。
10分ほどで、防波堤の内側に広がる生簀についた。
ほんとうには、朝9時から始まるマグロ釣りを見学する予定だった。
あいにく、注文が延期になり、
餌をやるところを見ることになる。
スコップで、あじを掬って、生け簀の真ん中に放り込む。
マグロが飛び跳ねて、魚に食いつく。
少し間隔をあけながら、続く。
しばらくすると、手で一尾一尾ふたつにちぎって、
投げ入れる動作に変わった。
案内してくれた人が説明してくれる。
「社長がいてたら、注意されますね。間隔がよくないとか。」
「どこがですか」
「マグロの食いつき具合を見ながら、微妙に変えるのですよ。
投げ入れる場所や、時間を。」
そんな微妙なものなのか。
「そりゃあね、たっぷり食べてもらわなくてはいけないし、
残されたら、餌が無駄だし、海の底に沈んで、海を汚す。」
なるほど。
配合飼料で育てる養殖場は、ホースで機械的に投げ込むから、
大量に余らせた飼料が、海の底に沈殿するという。
市街地に戻って、
見学した養殖場のマグロを扱う店に案内してもらった。
刺身をご馳走になった。
赤味は、さっぱりとした甘み、
トロは、しっとりとした脂がのって、雪が解けるように消える。
現地で見学した後だから、なおさら、うまかった。
さすが、天皇杯に輝いたマグロ、と言うと、
では、寿司も、と出てきた。
おいしいものを食べたら、
素直に感激して、声を上げることですね。



