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おっちゃんの「日々こもごも」

2008年11月14日

シャツの袖のほつれ。

筆者:おっちゃん むかしから、憧れていたことがある。

おっちゃんの友人で、
買い物をするとき値札を確認したことがない、と言う人がいる。
値段を気にしないのか、と聞いたら、
「ショップによって、値段はだいたい決まっているよ。」と言う返事。
その<だいたい>が問題やないか。
「同じショップでも、スーツにしても、
10万円もあれば、高いものは20万円もあるで。」と言うと、
「だから、その幅や。想定した幅やから、見ることもない。」
そうか、10万円は、想定範囲か。

ええなあ、人生に漂う余裕。
おっちゃんも、こんな買い方してみたかった。
何度も、試みた。
けれど、無理や。
「これ、ください」と言う前に、見てしまう。
スーツやワイシャツは、「大物」過ぎる。
よっしゃ、靴下やハンカチでやってみようと、したけれど、
いざ、デパートの定員に渡す段になって、興が覚めた。
なんか、弱い者いじめしているような気分になった。

値札を見ずに買い物できる人は、
いま、お金を持っている、だけやないねやろ。
いやな表現やけれど、「育ちが違う」とつくづく思う。

おっちゃんなんか、
いま、何に悩んでいるかと言うと、
ワイシャツに袖のほつれ。
どこも傷まないのに、左の袖の先だけ、ほつれがくる。
小さい糸くずの先が、少し顔を出す。
時計のバンドがあたるからや。

歳も歳やから、ジャケットから、
こんな「糸くず」がでてたら、かっこ悪いな、
お客さんの目にとまったら、会社の恥や。
捨てようかな、と思う。
けれど、他にどこも悪くない。
「もったいないな」と踏ん切りがつかない。

さりとて、朝、出勤の服に着替える時に、
やはり、手を出すことに躊躇する。
でも、捨てられない。
洗濯してあるのに、もったいない。
ああ、どうしょう。
たまには着んと、と思って着てきたら、
やっぱり、袖が気になって仕方がない。
捨てたら、ええがな、しゃっきりせえよ、と
自分に言ってみるけれど。

「ああ。もう、今日は、はよ帰ろかな。」