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おっちゃんの「日々こもごも」

2008年11月05日

サンパのぬけがら。

筆者:おっちゃん 風邪が抜けないで、
1日からの3連休が終わった。

当然、会社にも出ず、
自転車にも乗らず、
サッカーをする気もせず、
せめて、東京国立博物館の「大琳派展」に行ってみようかと思っていたけれど、
やはり、上野は遠い。
あきらめて、隣駅の町田の本屋に行った。

初めて、高原書店に行ってみる。
小さな4階建てのビル、すべてが、古本で埋まっている。
独特なにおいに包まれる。
家にある本も、同じ古本のはずなのに、少し匂いが違う。
歳月の匂いじゃなく、
栄光の過去の匂いがなのか。

私の知らない本が並んでいて、
それが、すべて、私には「未来」なのに、
他人には、過去なのだと思うと、不思議な感じがする。

90年代の「ユリイカ」のフットボール特集など、
3冊ほど買ったあと、新刊本の書店によって、4冊買って、
さて、それから休憩替わりによる喫茶店がなくなった。

駅前のサンパは先週、閉店。
店には、古びたシャッターが下りていた。
ここのカウンターでコーヒーを飲みながら、
「さて、どれから読もうか。」と、
本を引っ張り出して眺め読みするのが、好きだったのに。

サンパは、60年代にできた。
オーナーの思いがこもっていた。
客も、それを受け止めていた。
わたしも、閉店の前日10月26日(日)に、
柄にもなく、花束を抱えて届けた。

ナガオカケンメイさんは、
ものだけでなく、サービス業にも
「60VISION」を展開したいと、本に書いていた。

サンパは、きっと、「60VISION」の喫茶店だった。
サンパの中に流れていた時間が、なつかしい。