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おっちゃんの「日々こもごも」

2008年10月29日

見ないための大きな目。

筆者:おっちゃん 三沢厚彦展「アニマルズ '08 in YOKOHAMA」に出かけてきた。

横浜の「そごう美術館」。
入るなり、
木彫りの白クマの子どもが 、床にコロンとひっくり返っている。
御飯が釜からふきこぼれるような感情が生まれた。
きっと、これは「笑い」なのだろう。
自分の顔がゆるんでいたから。

大きな白クマが、
白い小屋いっぱいに立ちあがっていた。
隣の白い小屋の中には、また、子どもの白クマがひっくり返っていた。

次の部屋に移ると、
いっせいにライオン、犬などたくさんの動物に迎えられた。
また、部屋を移ると、
巨大なライオン、ゾウに圧倒された。
思わず、声が出た。

ライオンの隣に、小さく二匹の豚が立っていた。
左側の豚だけ、目を細めている。

会場の動物たちは、
みんな目を大きく見開いている。
なぜ、真丸く大きく見開いているのか、
なぜ、豚だけが目を細めているのか、
それに、どんな意味があるのか、
考えても分からない。

見るのは、入場者ではなく、
俺たちなんだよ、と言っているのか。
いや、
この目は大きすぎて、何にも見ていないのじゃないか。
誰も見ていないのじゃないか。
この世の中を見たくないのじゃないか。

大きければ、よく見ているように、
人は思ってくれる。
無意味な目。
大きな目が、とても悲しい。

(と、言い切っていいのか、不安ですが)